« 6度目の夢島 | トップページ | CIRCUS 12月号 »

2008年11月 3日 (月)

映画『イエスタデイズ』

Img_00032

「イキガミ」に続いて また銀幕の塚本高史を堪能してきました

その「イキガミ」について綴って あるブログなどを 先日巡っていたら

「イキガミ」より現実社会の方が怖いのでと そのシステム自体を否定するような文章をみつけました。

いきなり 映画のハード部分を否定しちゃったら 感想も何もなくなっちゃうし

それは「スーパーマン」を見て 「ソラを飛ぶのはどうよ?」と言っているようなもので

その方は 贔屓の俳優の塩梅が期待以下だったようで 作品に対する責任転嫁のような気もしましたが

おいら自身も 今まで そんな事を書いてきたかもと ちょっぴり反省です^^;

Img_00011_2 Img1_7

本多孝好の原作『イエスタデイズ』は 80ページの短編です。

2時間(119分)の本作品にするため 少し引いて 設定の変換含め かなり足してありました。




○ストーリーを少しだけ

余命3ヶ月と告知された 柳田昭彦(國村隼)は 有名ファミリーレストラン・ チェーンを経営している。

反骨し家出した次男(原作では三男)聡史(塚本高史)を病院に呼び寄せ 最後の頼み事を告げる。

それは 32年前に別れた恋人の消息を掴む事だった。

僅かな手掛かりを頼りに引き受けたのは 昭彦が昔描いたという スケッチブックの中の恋人・真山澪(原田夏希)に 興味を持ったからなのかもしれない。

32年前のアパートは 今にも崩れ落ちそうな廃屋になっていたが

確かに 昭彦がスケッチした建物だった。

束の間 聡史は軽いめまいに襲われ 昭彦の「イエスタデイズ」の世界に引き込まれるのであった。





○映画を見て

この物語の核は 聡史が 32年前にトリップすることだと思います。

それは タイムスリップなのか 妄想なのか?




原作を読んだ時は ドアの向こうに過去が拡がっていましたが

もう少し言うと そこからしか過去に繋がってませんでしたが

本編では スケッチブックから アパート以外の所へもトリップしています。

最初は ここに少しだけ違和感があったんです。





それから 足した部分と原作との間に 融合できない隙間みたいなものが

キャストを含めて もの凄~く気になっちゃったんたんです。

特に 和田聰宏のはしゃぎっぷりや 原作を読んだ時には さして気にならなかったんですが

ほとんど 不法侵入気味に入り込んできた聡史なのに

それも お取り込みチューだったのに 

他人とそんなにすぐ打ち解け合えるものなのでしょうか?






でも それは 後半からまったく感じなくなります。

ぎこちない設定は 軽い伏線だと気づいてきたんです。

もちろん 和田聰宏への見方も変わりました。



何故32年前 昭彦が絵をあきらめ そして あんなに愛し合った恋人と別れてしまったのか

本編では はっきりと その理由を描いてくれてます。

なんだか いい意味で騙されちゃいました。 

途中から完全に聡史目線というか 聡史そのものになっていました 自分。

そこんとこが 塚本高史の力量なんだと思います。



クライマックスのひとつとも言える 現在の真山澪(高橋恵子)と聡史のカフェでの再会シーン。

「着物じゃないじゃん」とか ツッコミどころを拾ってたおいらは

彼女が注文した「モノ」に 轟沈してしまうのだ!

原作では かなりあっさり通り過ぎて行ったシーンに 油断していたのもあります。

しかし あっさりと書いていたのも 著者の深さなんだと思い知らされました。

愛していたんだ・・・ ずっと 彼女の中には昭彦がいたんだ・・・

これには完璧にヤラレました。







あの『ニュー・シネマ・パラダイス』で 主人公が30年ぶりに 恋人・エレナと再会するシーンがあります。

電話では そっけなかった彼女が 「サルヴァトーレ・ディ・ヴィータ」と トトのフルネームを 若かった頃の自分をなぞるように呼んだ時 

あァ エレナもずっと 忘れていなかったんだ 愛していたんだと 感動したシーンを思い出しました。




仕事ひと筋で 家庭をかえりみない父親

その仕事っぷりも 冷徹な売り上げ主義に見えて

反抗し 家を出た聡史だったが

なぜ 従順な長男でなく 自分に昔の恋人を探させたのかということも含め

昭彦の「イエスタデイズ」を巡り 少しづつ、すこしづつ

ヒューマンでジェントルな父親の部分に共感していく様が とってもいいい!

なにより 今回も力が抜けて 物語に溶け込んでいる 塚本高史が抜群にいい!!!

 

最後の海辺のシーンも 原作にはないものです。

ここは 台詞なしでも語り合える 國村隼と塚本高史がいるというだけで充分でした。

いるだけ充分なのに 「追いつきたい あいつ(父親)とタメはれる 男になりたい」

この台詞に またまたヤラレちゃいました。


劇中 聡史が作るパスタが とってもおいしそうだったので

この日 帰宅してから 自分でも作ってみました^^;


それから、原田夏希も とても魅力的でした。

ただ ◎綾瀬はるか ○麻生久美子 ▲木下あゆ美・・・

これ以上 お店を拡げたくないので 必死でこらえちゃいました^^;

|

« 6度目の夢島 | トップページ | CIRCUS 12月号 »

コメント

虎馬さんの内容を見て興味がそそられました(^_^)v


時間が取れれば見てみますね


実は私も原田さんは少し気にかかっています(^_^;)

はるかちゃんごめんなさい


産経ニュースのプレミアムシートのはるかさんの写真、素敵ですね('-^*)/ ちょっとお気に入りです(b^-゜)

投稿: タイガー | 2008年11月 4日 (火) 07時43分

【タイガー さん】

こんばんは。


綾瀬はるかの映画は お互い 冷静に見れませんからね~^^;

こういう映画も たまにはいいと思いますよ。


原田夏希を綺麗に撮らなければ この映画は破綻してしまいますので

それは もう 魅力的に映っています。


>はるかちゃんごめんなさい

にゃははは~ 許してもらえますって^^;


プレミアムシート 見せてもらいました!

インタビューも付いていて なんだか充実したニュースですね!!

これ、紹介させてもらいます。

いつも ありがとうございます。


投稿: 虎馬 | 2008年11月 4日 (火) 22時05分

おはようございます。

夢島の前に、『イエスタデイズ』だったんですね。

これから、見てみたい映画が目白押しですが、この映画も見てみたくなりました。

原田夏希さん、瞳が印象的な女優さんですよね。

最近、WOWOWで『その日のまえに』という映画の紹介をしていたんですが、その映画にもでていました。

あっ、でもお店は拡げないんですよね

投稿: こじか | 2008年11月 6日 (木) 03時49分

【こじか さん】

『イエスタデイズ』 よかったんですけど

死ぬ間際に 昔の恋人を思い描くのは 男のエゴかもしれませんね^^;

逆だったら いやだもん。

原田夏希は 大人っぽくなっていましたよ。


「その日のまえに」。

これ 重松・大林・市川で ナンチャン主演なんですね!

へぇ~。


佐藤めぐみ 石原さとみも嫌いじゃありません。

全部 追っかけてると 仕事できなくなりますね^^;

投稿: 虎馬 | 2008年11月 6日 (木) 22時35分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 映画『イエスタデイズ』:

« 6度目の夢島 | トップページ | CIRCUS 12月号 »