« ららぽーとの花火 | トップページ | 4度目の月崎 »

2008年8月 1日 (金)

MISSING

MISSING 本多孝好

Img1

とっても素敵なブログ仲間である うんぼぼ さんに薦められて

本多孝好の短編集『MISSING』を読んでみました。


この本には 五つの短編が収められています。




○眠りの海

○祈灯

○蝉の証

○瑠璃

○彼の棲む場所








うんぼぼ さん曰く 「涼しげな読後感」ということだったんですが

おいらには ちょっぴり重い 五つのストーリーでした^^;

でも どっぷりと「本多ワールド」に浸れて 充実した気持ちです。

うんぼぼ さん。ありがとうございました。



打ち上げられた夜の浜辺で 助け出してくれたであろうと思われる少年と

焚き火を囲みながら その状態になった経緯を語り始める三十代の教師。



「幽霊ちゃん」と呼ばれる 妹の不思議な友人のベールを少しずつ剥がしていく大学生。




老人ホームで 祖母が密かに思いを寄せる ある人物の過去を探るはめになる

失業中の青年。




幼い頃から 突如あらわれる自由奔放な従姉に振り回される 理学部生物学科の学生。




人気コメンテーターとしてもてはやされている 同級生の大学教授から

突然 相談を持ちかけられる私立の図書館職員。





どの主人公も 冷静に自分をも分析できるクレバーな男たち。

数奇な運命をたどる者と 数奇な運命を傍観する者。

「瑠璃色の目」をした 四つ年上の従姉との恋心を綴った『瑠璃』について 少しだけ。

 

幼い頃からお互いに思いを寄せ合うが結ばれることはない ふたり。

「その時」「その度」ごとに 乗り越えられない障害があるのだ。


それは 理性だったり どちらかに恋人がいたり。

恋愛には タイミングというか 縁というものがありますよね?



相手を思うばかりに 飛び越えられないのは 結局 自分が大切だからなのかも知れない。

従姉は すべてを越えて 「僕」の助けを期待していたのだろうか?


時と小学校の金網を「越えて」 真夜中のプールで泳ぐふたり。

唇を重ね合わせても 越えられないもの・・・


従姉の前では 子供に戻っていた「僕」。

恋心は 従姉にリードされて バランスを保っていたのかもしれない。

傷つき 羽折れた従姉を そして ついに「僕」は助けられなかった。

助けるポイントはなかったのか?読み返してみたりしましたが

それは おいらの人生もそうであるように 何度戻っても 「僕」が「僕」である限り

同じことの繰り返しだったろうと・・・


「人は常に 無意識にベストの選択をしている」

そんな 言葉を思い出しました^^;






二人の夏

|

« ららぽーとの花火 | トップページ | 4度目の月崎 »

コメント

こんばんわ。

『瑠璃』についてのコメント見ながら

浜省の「EDGE OF THE KNIFE」を思い出しました。

私は、本多孝好の本、読んだことないですが

虎馬さんの記事見て、読んでみたくなりました。

この夏、チャレンジしてみます。

投稿: こじか | 2008年8月 1日 (金) 22時15分

【こじか さん】

>浜省の「EDGE OF THE KNIFE」を思い出しました。

もちろん おいらもイメージしましたよ!

今 我々が 金網越えて プールで泳いで見つかったら

大変な騒ぎになりますね^^;


>私は、本多孝好の本、読んだことないですが

「FINE DAYS」と「MISSING」は短編集で 読みやすく お薦めです。

こんな風に ブログ繋がりで (サブ)カルチャーを伝えていくのって 素晴らしいことですよね!


花火の写真 如何でした?^^;

投稿: 虎馬 | 2008年8月 1日 (金) 23時11分

おはようございます。

>花火の写真 如何でした?^^;

もちろん、ハート型の花火いただきました。

なんちゃって。

その日、うちの方まで音だけは聞こえてました。

今日は、うちの地元も花火です。

旦那は、花火の仕事なので、子供達といってきます。

花火って綺麗だから、写真に残しておきたいと思うのですが

いつも、真っ暗にしか写りません。

でも、こんなに綺麗に写るんですね~

目から鱗です。もちろん、私の腕じゃこんなに綺麗に

写らないと思いますけど・・・

虎馬さん、夕焼け職人だけでなく、花火職人にもなれますね~。

そ・れ・と、奥様とのエピソード素敵ですね。

私も、旦那との結婚を決めたのが、花火を見ながらだったので

花火って、人をその気にさせる何かがあるんですかね・・・

投稿: こじか | 2008年8月 2日 (土) 07時39分


【こじか さん】

Nob さんのところで 花火についてのやりとりを読みましたので

自分のも見てくれるかな?と思っていたんです。

・・・つまり 焼き餅です^^;


花火の音が聞こえたということは 距離的にもお近いですね。


本日は地元の花火大会だということで・・・

もしかすると 同じ川の上流かな?「松戸」方面でも 花火大会だそうです。

息子の彼女の地元なので 毎年見に行ってるようです^^;


>旦那は、花火の仕事なので

でしたら 花火職人は 旦那様のような気がするんですけど^^;


>奥様とのエピソード素敵ですね。

帰省帰りで お金がなくなり 安くて古い旅館に泊まることになったんです。

お風呂なんか 反物を染めるような桶だったんですよ^^;


>私も、旦那との結婚を決めたのが、花火を見ながらだったので

旦那様を見ながらじゃないんですか?^^


>花火って、人をその気にさせる何かがあるんですかね・・・

・・・ あると思います。

投稿: 虎馬 | 2008年8月 2日 (土) 20時09分

こんばんわ。

>・・・つまり 焼き餅です^^;

虎馬さん、おちゃめですね。

携帯でもチェックしてますので、ほぼ毎日虎馬さんのところには来てますよ。

コメントしようと思ったら、次のがアップされてたんだもん。

>もしかすると 同じ川の上流かな?

ピンポン当たりです。

でも、自宅はもう一本、内陸の川の近くですが・・・

>でしたら 花火職人は 旦那様のような気がするんですけど^^;


ただの交通整理です・・・暑くて、人が多いので嫌だ・・・と言ってました。

>>花火って、人をその気にさせる何かがあるんですかね・・・
>・・・ あると思います。

虎馬さんの息子さんも、今夜辺りあぶないですね・・・

花火終わって、帰って来ました~。

遠くから見たので、あんまりよく見れませんでした。

カメラもいちおう持っていって撮ったけど・・・だめでした。

花火職人には・・・なれませんでした

それと、

>>浜省の「EDGE OF THE KNIFE」を思い出しました。

>もちろん おいらもイメージしましたよ!

やっぱり感性が似てますね。

投稿: こじか | 2008年8月 2日 (土) 21時19分

【こじか さん】

花火大会 お疲れ様でした。

昨日は 手賀沼でもやってたそうです。


携帯からも見ていただいていたなんて うれしいです。

おいらのブログ キャプ、写真、you-tubeなどなど

携帯の場合 フルブラウザじゃなきゃ ちょっと見ずらいですね。


息子は危ないというか 高1の時告られて以来 リードされっ放しです。

とっても素朴な娘だったんですが

女子大に通うようになり お化粧が濃い目になってきました。

まだまだ すっぴんで通せるのに やっぱり環境に影響されるんでしょうか^^;


>>浜省の「EDGE OF THE KNIFE」を思い出しました。

♪真夜中のハイスクール 金網越えて

 プールで泳いだね 水着も着けずに

このフレーズが聞きたくて 何度もこの曲を聞きました。

浜省ファン同士ですから 説明なしで理解し合えるんですね。


余談ですが ららぽの花火の写真 両親にも見せたんです。

そーしたら おいらが幼い頃 花火大会で

出店のダンプカーのおもちゃを欲しがったことを 延々と話されました^^;

お金がなくて その時買ってやれなかったことが ずっと気になっていたんだって・・・

こっちは とっくに忘れちゃってるのにね^^;


投稿: 虎馬 | 2008年8月 3日 (日) 07時26分

残念だなあ・・・
久しぶりに♪二人の夏 聴けると思ったのに・・・
YOUTUBE 最近削除されるのも早くなりましたね(^^;)

虎馬さん・・・
以前から自分は虎馬さんに対して感心していることがあるんです^^
それは 本をよく読まれていることです。

多忙な毎日の中でも
こうやってまめにブログを更新したり、
偉いなぁってずっと思っていました。

自分も虎馬さんに触発されて購入した本や
いろんなサイトで紹介されているようなものを
よく購入するんですが、中々思うように時間を作れません。
これって言い訳なんでしょうけどね(^^;)

以前はこれでもよく読んだんです。
いつの頃だったかな・・・
兄が購入した本でタイトルが気になったものがあって
兄に隠れて読んだものがあります。
すごい衝撃を受けました。
ご存知ですか?『二十歳の原点』

話が関係ない方にいってごめんなさい。

投稿: Nob | 2008年8月 4日 (月) 12時26分

【Nob さん】

二人の夏 聞けますよ。おかしいなァ?

愛奴版がアップされたのは初めてなので 消して欲しくないです^^;


本ですが 今記事のような短編なら 読みやすいんじゃないでしょうか?

一編二、三十ぺージなら 昼休みと夕飯の後で読みきれますよ。

今回は うんぼぼ さんが 薦めてくれた本だったので

結構集中して 早く読めました^^;


ブログも 写真ひとつにしても Nob さんより 複雑な仕組みじゃないんで 加工もしてないし

内容もこんな感じですから^^;


それに 自分の知ってること 見たことしか載せてないんで

簡単に更新してるように 思われるかも知れません。

「更新出来ないヲー」なんて更新は したくありません^^;


『二十歳の原点』。これ 朔さんと交信なされてましたよね?

もちろん 有名ですので題名だけ知っています。

が、読んでいません。

Nob さんが 記事にしてくれないかなァ・・・^^;


 

投稿: 虎馬 | 2008年8月 4日 (月) 17時57分

虎馬さん ♪二人の夏 見れました!
おっかしいなぁ どうしてこの前見れなかったのだろう?(^^;)

>Nob さんが 記事にしてくれないかなァ・・・^^;
『二十歳の原点』 難しいなぁ・・・
ちょっとだけ 気にとめておきますね(^^;)

投稿: Nob | 2008年8月 7日 (木) 05時30分

【Nob さん】

夏は とっても好きな季節です!

ラジオから 次々と夏のテーマが流れてくるのもいいなァ。


昨日 FMで サザンの「真夏の果実」のカバーが流れていて

とっても痺れました!

それは 斉藤和義とボニーピンクのデュエットなんです。

歌いだしの歌詞 女性が歌うと淫靡で また曲のイメージが変わります。

シンプルなアレンジと ふたりのハモリに嵌りました。

きっと Nob さんも気に入るんじゃないかな?

少しだけど ここから聞けます。

→ http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?jan=4988002524266

ちなみに「君に会うまでは」は浜省のカバーです。


「二十歳の原点」。楽しみに待ってますよ^^;

投稿: 虎馬 | 2008年8月 8日 (金) 07時18分

>それは 斉藤和義とボニーピンクのデュエットなんです。
試聴しました。これ 気に入りました!!
セルかレンタルか 迷っています(^^;)

投稿: Nob | 2008年8月 8日 (金) 18時23分

【Nob さん】

買っちゃいました^^;

DVD付の初回限定版にしましたが

普通版でいいと思います。

投稿: 虎馬 | 2008年8月 8日 (金) 23時21分

かなり昔のエントリにコメントさせてください。
どうしても『Missing』を読み返してコメントしたかったものですから^^;

虎馬さんにはこの本を「涼しげな読後感」と表現したんですが、
その表現が適切だったのかは未だに迷っています^^;
僕にとって本多孝好独特の不思議な世界観の形容が難しいんですよね。
(自分の文才の無さが原因かもしれません^^;)

5つの短編の中でファンの間では「瑠璃」が好きという人が最も多いようですが、
個人的には「君の棲む場所」の大学教授の心の中にひそむ闇にちょっとゾクっとしたので一番の好みです。

ちなみに「瑠璃」ですが、竹内結子主演の映画「サイドカーに犬」と世界観がちょっと似ています^^

投稿: うんぼぼ | 2008年8月16日 (土) 10時14分

【うんぼぼ さん】

『MISSING』。楽しく読まさせて戴きました。


うんぼぼ さんの「涼しげな読後感」は

「甘酸っぱい懐古感のようなもの」に近いものかと勝手に解釈していたんです^^;

本書の作品たちは もうちょっと深く書き込まれた世界が拡がっており

つまり 自分の解釈違いなんです^^;


「瑠璃」の破天荒な振る舞いは

ありえないだろうと何度も突っ込みましたが

時を隔てた 学校のプールのシーンが とても印象に残ったんです。

真夜中のプールでのふたり。こんな想い出が自分にも欲しかった^^;


「彼の棲む場所」。

この作品だけ 他の四篇と印象が違いますね。

サトウ君は 教授のもうひとつの人格だと思うんですが

作品的に未完成のような気がするんです。


本当は 問題のトーク番組の作家が殺害されて それから先もあったんじゃないかと・・・^^;


「サイドカーに犬」。

これ 見させて頂きます。

投稿: 虎馬 | 2008年8月16日 (土) 16時45分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: MISSING:

« ららぽーとの花火 | トップページ | 4度目の月崎 »